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〈最新版〉電子カルテのメーカーシェアランキング

2021/12/16 18:52
現在、さまざまなメーカーから電子カルテが販売されていますが、実際にどの電子カルテが多く使用されているのでしょうか。今回は、電子カルテのメーカーシェアランキングをご紹介します。

電子カルテのメーカーシェアランキング

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数多くある電子カルテメーカーの中でも、現状でどのメーカーのものが多く使用されているのでしょうか。
以下は、電子カルテのメーカーシェアランキングです(2020年時点)。
なお、本シェアランキングは、20床以上の病院への調査結果をもとに作成しています。

シェア順位(電子カルテメーカー別)
シェア1位:富士通株式会社
シェア率:38%

シェア2位:株式会社ソフトウェア・サービス
シェア率:19%

シェア3位:株式会社シーエスアイ
シェア率:13%

シェア4位:日本電気株式会社(NEC)
シェア率:9%

シェア5位:株式会社レスコ
シェア率:4%

シェア6位:ソフトマックス株式会社
シェア率:3%

シェア7位:株式会社ワイズマン
シェア率:3%

シェア8位:亀田医療情報株式会社
シェア率:2%

シェア9位:富士フィルムヘルスケアシステムズ株式会社
シェア率:2%

シェア10位:東亜システム株式会社
シェア率:1%
※『月刊 新医療 医療機器システム白書2020』をもとに独自に集計しています
※データには構築中・稼働予定の電子カルテが含まれています

電子カルテのシェアを占めている上位のメーカーは?

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現在上位のシェアを占めている電子カルテメーカーは、富士通、ソフトウェア・サービス、シーエスアイ、NECです。
特に富士通の「HOPE/EGMAIN」シリーズやソフトウェア・サービスの「新版e-カルテ」は、現在多くの医療機関で使用されています(2020年時点)。

●電子カルテシェア1位:富士通

電子カルテのシェアにおいてトップメーカーの1つである富士通は、大規模病院向け、中規模病院向け、クリニックや診療所向けなどさまざまな電子カルテを開発しています。オンプレミス型ばかりではなく、クラウド型の電子カルテも販売しており、さまざまなニーズに対応している点が特徴です。
現在多くの医療機関で使用されている「HOPE/EGMAIN」シリーズの中には、販売が終了している電子カルテもあります。現在は、大中規模病院向けの電子カルテ「HOPE LifeMark-HX」や中規模病院向けの電子カルテ「HOPE LifeMark-MX」の普及が進んでいますので、これらの導入を検討することもおすすめです(2021年時点)。

●電子カルテシェア2位:ソフトウェア・サービス

ソフトウェア・サービスの「新版e-カルテ」は、主に大規模病院で使用されることの多いオンプレミス型の電子カルテです。新版e-カルテは、医師の診察診療録に加えて看護記録やリハビリ、栄養の指導などを一元管理できる病院総合カルテとして情報の共有化が可能であるという特徴があります。

●電子カルテシェア3位:シーエスアイ

シーエスアイは「MI・RA・Is」シリーズを展開しています。たとえば、多くの医療機関で導入されている中規模病院向けの電子カルテ「MI・RA・Is/PX」や「MI・RA・Is/AZ」シリーズがあります。
「MI・RA・Is/AZ」シリーズには、一般病院向けの電子カルテ「MI・RA・Is/AZ」に加えて、精神病棟や療養病棟を設けている病院向けの電子カルテ「MI・RA・Is/AZ Mix」、小規模病院向けの電子カルテ「MI・RA・Is/AZ Lite」などがあり、それぞれの対象の医療機関に適したパッケージを実現しています。

電子カルテシェアランキングには精神科向け電子カルテのメーカーも

電子カルテメーカーシェアランキング5位のレスコの電子カルテ「Alpha」は、精神科医療に特化した電子カルテとして誕生しました。同電子カルテは、「精神科では、精神疾患の患者さんが安心して地域で暮らし続けられるよう生涯カルテの構築が大切」という考えに基づき開発されています。
実際に現在、多くの精神科で使用されています。このように診療科に特化した電子カルテも登場しており、該当の診療科で広く使用されています。

電子カルテシェアランキングも参考に! 電子カルテを選ぶポイント

電子カルテの導入を決めたとしても、どの電子カルテを選択すべきか迷ってしまうかもしれません。上記でご紹介したように、実際に広く使用されている電子カルテメーカーのシェアも参考に、電子カルテを選ぶことをおすすめします。
ただし、医療機関ごとに適した電子カルテが異なることも考えられます。たとえば、電子カルテにはオンプレミス型とクラウド型があります。どちらのタイプの電子カルテを選択すべきか、導入を検討する際には金額や操作性、特徴などをしっかりと把握したうえで比較・検討することをおすすめします。

電子カルテは一度導入したら、一般的に頻繁に買い替えをするようなものではありません。導入にあたっては、それぞれの商品の特徴をよく比較・検討したうえで選択することをおすすめします。無料のトライアル期間が利用できる場合もあるため、このようなサービスも活用して適した電子カルテを選ぶようにしましょう。

クリニック向けの電子カルテの選び方は?

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今回ご紹介したシェアランキングは20床以上の病院を対象にした調査をもとに作成しています。今回のランキングではご紹介できなかった19床以下あるいは無床のクリニック向けの電子カルテも登場しています。
19床以下あるいは無床のクリニックの場合には、このようなクリニック向けの電子カルテを検討することもおすすめです。実際に導入を決めるときには、電子カルテのタイプや操作メニュー、金額などを比較し、検討するようにしましょう。

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